鶏ちゃん(けいちゃん)についてのご案内
「鶏ちゃん(けいちゃん)」または「鶏ちゃん焼き」とも称されるご当地料理です。
醤油・味噌・塩などに漬け込んだ鶏肉を野菜と焼いて。
みんなでわいわいと食べる楽しい料理です。
ご当地の宴会料理としても人気が高いです。
地域:岐阜県
奥美濃地方から南飛騨地方の郷土料理です。
近年では、他の地域である岐阜県下のスーパーでも販売されていることがあります。
鶏ちゃんの味や調理法など:特徴
一言で要約すると「一口大にカットされ、タレで味付けされた鶏肉料理」です。
味噌味・醤油味・塩味の3種類から、いずれかの調味料をベースにしたタレに漬け込んだ鶏肉を、キャベツなどの野菜といっしょに焼いて食べる郷土料理です。
下呂では醤油味で、郡上では地味噌を使った味噌味が多い傾向にあるようです。
そのタレが味の特徴となっていて、タレには「胡麻、七味、酒、みりん、にんにくなど」が漬けてあって、その作り方の違いで地域やお店で味が大きく変わってきます。
鶏肉は、モモ肉、ムネ肉などを使っていることが多いですが、モツを入れることも多くあったり、「キンカン」と呼ばれる内臓の黄身っぽいのや砂肝が入っていることもあります。
キャベツやニラ、タマネギ、もやしなどの野菜を一緒に焼きます。
シメジや椎茸などを入れることもあります。
焼き方は、タレ付けした鶏肉と野菜を一緒に鉄板で焼くだけです。
和紙やクッキングペーパーを鉄板の上に敷いてその上で焼くところや、平たい土鍋で提供するお店もあります。
基本的には油を使わず焼くことが多いので、全体的に低カロリーで、ヘルシーな料理としても知られています。
あとは、鉄板で焼いて食べるだけです。
焼き加減はお好みで、タレで味がついているのでそのまま食べます。
締めに、おいしさのたっぷり詰まった残りダレに、うどんや焼きそばを入れて食べるのが通です。
残りダレをご飯にかけて食べるところもあります。
鶏ちゃんに「とんちゃん」や「牛ホルモン」を組み合わせて、ミックスにして食べるお店もあるので、鶏ちゃん食べ方は多様になっています。
鶏ちゃんを使った「ラーメン」や「カレー」や「から揚げ」などもあります。
鶏ちゃんの歴史
昭和30年代の初期頃に、現場で働く人たちが手軽に食べられる安価な料理として、飲食店で提供され始めたことが広まるきっかけだったようです。
もともとは、親族や仲間などの来客があった時の宴会などに、みんなで食べる家庭料理として一般的だったそうで、日々の疲れを「食の笑い」で癒す「結いの料理」と呼ばれる由縁になっているそうです。
鶏ちゃんを食べる
鶏ちゃんを食べるには、まず、メニュー提供しているお店に行って食べることです。
正直に申しまして、一度はお店のけいちゃんを食べておくべきだと思います。
また、地域のスーパーやその他の専門店で販売されている鶏ちゃんを購入するという方法もあります。
その他には、鶏ちゃんのタレや冷凍パックされたタレ付け済みの鶏肉なども通信販売されていますので、自前で料理することも可能です。
次ページから、提供飲食店やお取り寄せ情報などをお伝えしています。
お楽しみに!